台湾地震で見る耐震構造の重要性、阪神震災後でも多い未改修か
- 2018.02.09 Friday
- 05:58
JUGEMテーマ:天変地異、災害
台湾地震で見る耐震構造の重要性、阪神震災後でも多い未改修か
2018年早々、アラスカでM7.9の地震。日本の地震は?
http://kitanosumibit.jugem.jp/?eid=592
意外と熊本地震から大連鎖無し、ただ西日本は地震減らず
http://kitanosumibit.jugem.jp/?eid=582
今年2017年は、太平洋で火山が話題。でも地震に用心も。
http://kitanosumibit.jugem.jp/?eid=579
2018年もアラスカに引き続き、台湾でも大地震が発生した。日本の気象庁によると、
02/07(現地2/6 23:50)の地震は、日本の計算でM6.7の地震らしい。
2018/02/07 00:50 M6.7(USGS M6.4) 10km 台湾付近 24°05.2′N , 121°40.6′E
2018/02/04 22:56 M6.5(USGS M6.1) 10km 台湾付近 24°07.0′N , 121°42.2′E
- 02/07の地震暫定値は、2/8未明に確定、でも日本の計算値は大きめだな
− 2/7における台湾地震の震央 − 2/4は、やや数キロ北側
地震という活動は、その活動した断層面で規模で表現される。それは、
断層長が横の長さX、食い違い量が縦の長さYに相当する
先のアラスカでは断層の横滑りで津波も無かったと言う事例もある。
M8の地震では断層長が100km〜で、食い違い量は 4m〜
M7の地震では断層長が 30km〜で、食い違い量が1.5m〜
M6の地震では断層長が 10km〜で、食い違い量が0.4m〜
地震の基礎的な規模を言うと、上記のようだ。だから、台湾地震は断層20km程度が動いたことになる。ただ、古い断層の地震は激震に相当か。
台湾は、ユーラシア大陸でもあり、シナの断層地質から古い固い岩盤だとも思われる。
2016年の台南における地震では、新築に近い建築法違反の大きなビルが崩壊したが、今回はそれ以上の断層の動きのようだ。日本の地震は世界でも有名だが、ビル崩壊の現実は1995年の阪神・淡路大震災で大きな被害となった。
このときから、建築法も改正され構造計算も注目されるようになった。
地震による建物被害は、地震の加速度、揺れの周期、そして揺れている時間が問題となる。
過去の例には、いろいろな例も有る。
○阪神・淡路大震災 −最大加速度848ガル 以下Wikiから
1995/01/17 05:46 M7.3 16km 大阪湾 34°35.9′N , 135°02.1′E
家屋に被害をもたらしやすい周期1-2秒の成分がJR鷹取において最も大きかった
その周期成分は東北地方太平洋沖地震の4倍。
( 東北地方太平洋沖地震では、
計測震度7の栗原市築館は周期が0.25秒前後の加速度応答スペクトルは2700galと
非常に大きかったが、周期1-2秒の成分は、阪神・淡路大震災時の葺合の1/4程度 )
○長野県西部地震 「烈震」− 付近の地震計300ガルが振り切れる
1984/09/14 08:48 M6.8 2km 長野県南部 35°49.5′N , 137°33.4′
〜震源域の真上では、一部の範囲で重力加速度を越えた 5〜10Hzの震動により、
石や木片が飛んだという報告がある −Wikiから
ただ、シナの内陸と違って、50〜100kmの断層が内陸で動くのは日本では少ない。そこまで、直線の断層が少ないからともいえる。阪神・淡路大震災や濃尾地震等は、例外ともいえる。
長野や新潟の地震を見ても、M7以下の地震が多いことから、耐震設計で十分な対応が可能と思う。。
イタリアも地震被害は多いが、石造以外に不法なマフィアの建築物もあり、詳細は不明だ。
環太平洋の多い地震から見ると、その地域では耐震設計が望まれるのだ。その耐震設計も、大きなビルなどが注目されるが、日本でも1995年以前に建てられた小規模のビルは多いので注意が必要だ。
「手抜き工事」横行の過去、改めて浮き彫りに 台湾地震
http://www.afpbb.com/articles/-/3161681
2018年2月8日 AFP
〜手抜きも有ったろうが、以前の規格で高度成長で利便さが進んだ時代
例にもれず、今回は台湾で古いビルが被害に遭ったと言う事だろう。また、古いビルは1F部分で梁の壁が十分でなく駐車場型で柱だけのビルにも被害も多い。
まだまだ、95年以前の古いビルが多いことも知っておくべきだろう。
< 台湾地震の震央は中央構造線と同一か >
阪神・淡路大震災後、前兆や観測で大地震を予測しようとする動きも有り、ネットで公開もされてたりもする。行徳地震前兆観測プロジェクト千葉香取観測点もその一例で、熊本地震も異常な電波の動きが有った気がする。今回の台湾地震でも同様な動きがみられ振幅異常が見られた。
個人的には、その異常は中央構造線の地殻異常が多いと思っており、実は中央構造線は九州南部沖まで伸びていると推測している。そして、台湾にも、そのような断層があると思ってしまう。また台湾地域は、東の海が海溝になっており地震も助長されている。
熊本地震の前年に発生した薩摩半島西方沖の地震もその例。観測が行き届いて今まで、沖合で浅く大きな地震が起きるのは、例がない。まして、九州西方沖という大陸プレートで大きいと言う事は、構造線か断層だろう。
2015/11/14 05:51 M7.1 17km 薩摩半島西方沖 30°56.5′N , 128°35.4′E
− 薩摩半島西方沖の震央 −
下記投稿からで紹介した、太古白亜紀の断層群もあり、台湾まで中央構造線かそれと平行する断層が有るのかと思う次第だ。まして、台湾地震の震央地図でも、今回大被害の花蓮市から南に一直線の断層地層が見られ道路も一直線だ。ネットで検索すると、南部と北部に明らかな断層が有ることが知られている。
千葉で久々に震度4の地震、でも此処も中央構造線か?
http://kitanosumibit.jugem.jp/?eid=499
広義な中央構造線かな?
棚倉構造線〜 <茨城ー長野-愛知ー三重-四国-熊本> 〜薩摩半島西方沖〜東シナ海大陸棚〜台湾
< 最近の地震から >
− NIED-Hinetから列島1か月の地震 −
房総南方沖は、小さな地震も多い。が、やや東西にやや一直線の地震列も。
フィリピンプレートが列島に沈み込む過程で、歪んで断層化してるのかなと。
過去の歴史上でも、地震が有ったんだろうかと思っている。